この板襖に額を入れろって？

辛いなぁ…。
横にほぼ等間隔に4本の桟が入ってます。
実際下から2段目は少し狭い＜上下間違えて組み立たないため。
当所の製作品なので見えない中まで全てわかっております。
その上の桟から下の桟まで、間2本の桟も切って長く抜いてくれとのこと。
やってやれないことはないが、、、
『是非頼む！』
「や、やりましょう」ヾ(^^;やるのかい
ただ、時間的猶予をくださいね、と。

中に額の入る建具は始めから額の芯を作って、あとから額部分を抜きます。
芯のないものに後から額を入れるのは結構きつい(^^;
ベニヤ貼りドアならば何とかなるが、板襖となるとかなり難儀。
襖も両面貼替になるので、金額的にはその分もプラスになってしまいます。
『真直切れば貼替せずにできるら？』
即座に「無理です」
真っ直ぐな定規で切っても真直は切れません。
ましてや裏表揃えて切るなんて至難の業。てか無理(^^;
技術無いのかなぁσ(^^;;;
たとえ真直に切れても浮いた襖紙はどうするって事になります。
ほらぁ、結構やっかいでしょ！
職人として納得の出来には到底なりません。
個人のはやりの「DYIしました」なら「良くで来ました」ですむでしょうけど。
当所の製作でなければお断りするところ。
きれいに削った桟を入れてないところもあるし、クズ材を桟にしてるところもあるし(^^;
見えないところなので手抜きや材料抜きの可能なところです。
当所は受けた金額にかかわらず、手抜きしません、てか性格上手抜きできません。
できたら財政ももう少し潤うのかなぁ…。

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